Profile

ヤマオ タケシ
Takeshi Yamao
奈良県
1984生
AB型


「経歴 」

2008,2009,2010:Australia・Art Showに出品

2010:New Zealand・Japan Art Festivalに出品

2010:New Zealand・Taste of Japan Festivalに出品

2010:Canada・Rufus Lin Galleryに作品展示(PN「童」名義にて」)

2010:Japan:「黒白タブレット」ユニット展を開催

2011:Paris・グループ展に参加

2012:Japan「呑画廊喫茶平成ナンカ」にて初個展「自己中心世界」展

2013:France・企画展に出品

2013:Japan・「はならぁと2013」に参加

2013:Sydney・ME AND ART GALLERY様で企画展に出品

2014年 マユミインターナショナル様よりオーストラリア各所にて展示

2014年 「Pop Japan: Contemporary Visual Art-The Charactor Edition 2014」に掲載

2015:Australia・POP JAPANに出品

2015:Japan・「Artproject Vol.1」参加

2015:Japan・絵×書「びたーちょこ」コラボ展開催

2016:New York・Artexpo New York2016に出品

2016:Korea・SOAFに出品

2016:London・グループ展に出品

2016:Korea・SOAFに出品

2016:Japan・個展開催。(白ちゃんハウスにて)

2016:Japan・大阪、佛乘寺様のゆるキャラ制作。

2017:New York・Artexpo New York2017に出品。

2017:Santa Fe・art santa fe 2017参加

2017:Korea・KIAFに出品。

2017:Japan・個展開催。(白ちゃんハウスにて)

2017:Paris・Salon Art Shopping 2017出品。

2017:Miami・Red dot MIAMI出品。

2018.01:Las Vegas・Art Expo LAS VEGAS 2018出品。

2018.02.01:朝日新聞掲載

2018.04:New York・Art Expo NY 2018出品。

2018.04:Korea・ART BUSAN出品。 

2018.05:Japan・奈良「鹿野」さんの壁画制作。

2018.06:Korea・BAMA出品。 

2018.10:Korea・KIAF2018 ART SEOUL出品。




暗闇の中でその光を掴んで離さない。描いていないと生きている意味さえわからなくなる。彼にとって描くことは暗闇の中に射した輝きだ。

 1984年に奈良県で生を受け奈良県で育つ。幼少の頃から絵を描いていたが、小学生の頃から登校拒否を繰り返した。周りに自分の絵を褒められると、どうして褒められるのかわからないという感覚に陥っていた。むしろ描くことが嫌いにさえなった。それでも彼は描き続けた。そうすれば嫌なことや苦しみも忘れることができた。中学生になって海外の異国の地へ興味を持つが、パニック障害を発症してしまう。14歳で引き篭もりになってしまった。部屋の中だけで真っ暗な思春期を過ごすことになる。

 「生きろ」

 今でもその力は凄まじい。その頃からB'zの影響を受ける。彼はその音と歌詞の作る世界観で、「生きろ」というメッセージを、特にロックらしい曲で感じている。制作面でも生き方を語る上でも、外せない存在となっている。

 そして、テレビで奈良美智さんと村上隆さんの特集を観ることで、今まで絵と言えば漫画だった彼の感覚が劇的な変化を遂げる。その世界に触れた衝撃。それこそが今の作風の原点であり、アーティストを本格的に目指すことになったきっかけだ。

 自分でも自分が普通じゃないと感じる。まともに働けないかもしれない。それならいっそのこと、自分の腕に自分の人生を賭けてみよう。絵を描くことならやれるはずだ。彼の決意はそう固まった。


 魂の叫びを載せるかのように、金髪の少年を描いた。常識なんてぶっ壊してやる、と空をピンクに塗りたくった。「ルール、ルール」って鬱陶しい。苦しんでいる人だっているはずだ。彼らがこの絵で楽になれるように。そういう気持ちが篭っていた。


 世の中のマイノリティの人々は苦しんでいる。この世界の外にも色々な世界がある。ルールやモラルは国や文化、時代で変わってしまう。絶対じゃない。そこが息苦しいならちょっとだけ外に目を向けて欲しい。そういった気持ちが彼の作品には溢れている。

 今すぐ死にたいくらい苦しんでいる人が、僕の絵を見て、もうちょっとだけ生きてみようかな、と思ってもらえるように。

 東日本大震災で多くの人が亡くなった。生き残った人々だって必死に生きている。

 3万人の自殺者が毎年だ。

 奇妙な犯罪も増加している。

 イジメや児童虐待が頻発し、弱いものをいたぶる奴らが蔓延ってしまっている。

 こんな世の中だ。苦しんでいる人がホッとするように、彼らの心を癒やすことができる絵を描きたい。2008年から様々な展示を行うようになった。

 彼にとって絵を描くことが暗闇に射した光であったように、彼は自分の絵が多くの人の暗闇に射す光であることを願ってやまない。

編集:長良英明

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